MUSYOKUTOUMEI

ライフ・デザイン・アクチュアリーのアナザーブログ

カテゴリ: 天気

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今年は暖冬でずっと暖かでしたが、ここへきて急に寒くなってきましたね。今朝は一段と冷え込みました。

ところで、ゆでガエルという言葉を聞いたことはあるでしょうか。Wikipediaでは次のようにまとめられています。

ビジネス環境の変化に対応する事の重要性、困難性を指摘するために用いられる警句のひとつ。

『2匹のカエルを用意し、一方は熱湯に入れ、もう一方は緩やかに昇温する冷水に入れる。すると、前者は直ちに飛び跳ね脱出・生存するのに対し、後者は水温の上昇を知覚できずに死亡する』

でも僕の感覚からすると、水温は上がっていくときよりも下がっていくときのほうが危険だと思うんですよね。風呂に入ってて熱くなってきたら、たまらずに湯船からあがりますが、徐々に湯が冷めてくると、外に出たらますます寒くなりそうで、出るのがおっくうになります。

しまいには自力では出られなくなって凍死しかねません。そう、こんな風に…
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救出しました(^^)
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今週末はさらに寒さが厳しくなるとのこと。皆さまご自愛くださいませ。

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ここ2,3日で雨が降って急に寒くなりましたね。雨と言えば天気予報などでよく出てくるのが"ミリ"という単位。これは降水量を表す単位で、1時間あたりの降水量によって雨の強さを表す用語が決まっています。

10mm以上:やや強い雨
20mm以上:強い雨
30mm以上:激しい雨
50mm以上:非常に激しい雨
80mm以上:猛烈な雨

ところでこのミリという単位、正確には"ミリメートル"であり、長さの単位です。降水"量"を表すのになぜ長さの単位を使うのか、ちょっと不思議ですよね。

雨が降っている庭に、底面積が1㎡のたらいと、底面積がが0.1㎡の洗面器を並べて置き、1時間たったところで溜まった水の量を比べたらどうなるでしょう?

もちろん、面積の広いたらいのほうが、10倍多く溜まっているはずですね。では溜まった水の深さを比べたらどうでしょうか…?

これは同じになりますね。もちろん実際には微妙な形状の違いや蒸発などによって違いが出てくるでしょうが、原理的にはどんな大きさであっても、真っすぐな筒状の容器であれば、同じ深さだけ水が溜まることになります。これが"降水量"です。

実際に容器に溜まった水の量、つまり体積は「底面積×水の深さ」ですから、普段降水量と呼んでいるものは「単位面積あたりの降水量」と言ったほうがより正確かもしれません。

なお、実際の観測で使われる機器は雨量計と呼ばれ、現在では「転倒ます型雨量計」というのが広く使われているようです。
口径20cmの「受水器」に入った降水(雨や雪など)を「濾水器(ろすいき)」で受け、転倒ますに注ぎます。転倒ますは2つの「ます」がシーソーのような構造になっており、降水量0.5mmに相当する雨水が「ます」に貯まると反対方向に転倒して水を下に排出します。その転倒数を計測することによって「降水量」を知ることができます。
気象庁ウェブサイトより)

さてここで問題です。この方法で降水量を観測するには、「ます」に何gの水が溜まると転倒するように設計したらいいでしょうか??

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